バブリーな、あまりにバブリーな

 秋口の出張先のホテル。
 遅くに部屋に戻って来て、何気なくテレビのリモコンを操作していて、思わず番組に釘付け。

 このテーマ曲、このナレーター、そしてこのバカバカしさ。
 毎週熱心に観ていては、講義のネタとして紹介していたっけ。

 そして思わず発注してしまいました。

 『カノッサの屈辱復刻版』(扶桑社、2008年10月2刷)

 奥付を見て驚きましたが、初版が2004年で、小生が手にしたのは、4年の歳月を経て再び増刷されたものでした。

 今から振り返れば、あのテーマ曲は服部克久作曲の「夕陽」、あのナレーターは牧原俊幸。そして番組の進行役は仲谷昇でした。
 テーマ曲が欲しくて、それでも、曲名を覚えておらず、服部克久の音楽畑シリーズを何枚も買い、そしてやっとお目当ての曲に出会った記憶があります。
 また、「やあみなさん、私の研究室へようこそ」という仲谷昇のセリフ。酒を飲んではまねしていた記憶もあります。

 帯を見れば、1990年に放映されたとのことで、18年も前の番組でした。
 この番組、一言でいえば、歴史パロディで、1990年までの流行や商品、有名人などを歴史年表や絵画・肖像画、絵巻物に仕立て上げ、独自の解釈でパロディ化してしまう番組でした。

 この本には、次の17テーマが収録されています。

 アイスクリームルネッサンス史
 幕末ビール維新
 ニューミュージックと西太后の時代
 クリスマス化学史 元素記号Hの発見
 インスタントラーメン 帝国主義国家の宣戦
 健康ドリンク百年戦争の起因と拡大
 古代エーゲ海 アイドル帝国の興亡
 女性・旅行力学 時間と空間をこえて
 近世ハンバーガー革命史
 縄文・弥生 女子大生装飾の謎
 デート資本主義の構造
 お風呂戦国時代 下克上から娘封建社会へ
 狩猟から稲作へ 原始オーディオ文化の黎明
 結婚電気学 Iと抵抗の仮説
 幕藩・酒場改革史 婦女子の流入と台頭
 チョコレート源平の対立と国風文化
 古代オリエント 歯みがき文明の継承と発展

 見るからにおバカなテーマですが、観てみたいと思いませんか?(笑)
 小生も本を読んでいて『ああ、こんなの、あったよなあ』と懐かしく思い出すものもありましたが、やっぱり本では伝えきれない部分が多く、もう一度、観てみたいと思いました。

 当時は知りませんでしたが、この番組はホイチョイ・プロダクションズが企画に関わっていたようです。
 バブル期、ホイチョイ・プロダクションズの名は、いくつかの場面で見聞きしています。たとえば、『見栄講座』なんていう本がありましたし(読んでませんが)、映画『私をスキーに連れてって』にも関わっています(しっかり観ました)。

 1990年までの10年間は、まさにバブリーな世相でした。そうした中で、深夜番組として「くだらない」内容をマジメに語るというスタイルは、バブリーな世相だからできたといえるかもしれません。フジテレビはとくに、こういう番組作りには長けていたように記憶しています。

 ・・・と、小生も、「くだらない」内容をまじめくさって書いています。
 この冬休みにでも、レンタルしてこようっと。
06:00 : 涜書感想文トラックバック(0)  コメント(0)

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